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辻 英樹*; 林 誠二*; 舟木 泰智; 飯島 和毅
no journal, ,
本研究では、ダム湖における放射性Csの挙動を明らかにするために、湖水の溶存態ならびにプランクトンを主とする懸濁態の放射性Csの実態について調査を行った。その結果、湖水全サンプルの溶存態Cs濃度は0.27-0.56Bq/Lの範囲にあり、8月では表層に比べて底層で高い傾向が見られたが、11月では上下層間で差はほとんど見られなかった。また、プランクトン単位重量あたりのCs濃度は、サンプル間で0.32-47Bq/gと異なり、周辺の溶存態Cs濃度に対するプランクトン重量あたりのCs濃度の比は、1.110-1.310L/kgを示した。同時期、同地点での動物・植物プランクトン間のCs濃度の違いは顕著ではなかったが、いずれの地点でも8月に比べて11月の方が、Cs濃度が高い傾向が見られた。8月から11月にかけて動物プランクトン相の変化が確認されており、体内への放射性Csの取り込みやすさが種で異なった可能性が示唆された。